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海から来た植物 中西弘樹
2009 / 03 / 19 ( Thu ) ☆☆☆☆
![]() 海辺に咲く花のことを教えていただいた、花友さんからいただいた本です。 旅行中の飛行機の中で一心に読みました。この本空を渡ったんですよね( ´艸`) ハマユウ、ハマボウ、ハマナツメ ハマエンドウ、ハマナタマメ、ツルナ、ネコノシタ、ハマボウフウ この1年でたくさんの海辺の植物に出会いました。椰子の実が海流に運ばれてたどりつくお話は歌で知っていたけれど、たくさんの植物の種が海流に乗って分布を広げていることにびっくり。 でもたどり着いて芽を出し、根を張ることのできる環境が少なくなっていることや、盗掘などによる絶滅など、これまで花友さんから教えていただいたことが整理できました。植物って不思議だけど、海ももっと不思議。そして森と海とつながった空間、そんなことを考えながら読みました。 中ごろは万葉集や枕草子に歌われた花のことや、名前の由来。そして昔々の植物学者のことが書いてあります。じつは私 図書館で仕事をしていたので、先生の探している文献を何度も手に取りコピーしました。あの文献がこの本になったのですね・・・ それがとてもうれしかった。 |
メタボラ
2009 / 02 / 09 ( Mon ) ☆☆☆☆
![]() 話の筋とは別に、家族とはと考えさせられた本でした。 壊れていく家族、その中で生きようと必死にもがいている母と娘。死を選んだ父、そして集団自殺を図った主人公。前半はつまらなくはないが じつは興味を魅かれない対象の本だ・・・と思った。我慢して読んでいるうちに、主人公ギンジが記憶喪失になった背景がわかってきた。ジェイクやギンジの記憶喪失後の新しい生き方には興味はない。今時そんな話ごまんとあるだろう。 詳しく書くと、個人的な部分に触れそうなので書きたくない。 |
2008年 年間マイベスト
2009 / 01 / 20 ( Tue ) 何ということでしょう!今年は19冊しか読んでない・・・
これでベストなんて。。。と思うんだけど、なぜか教えてもらった本ばかり読んだので、みんな面白かったんです。だから心に残ったものをいくつかあげてみます。 還るべき場所 笹本 稜平 山へ登るということは、よく人生にたとえられるけれど、ゆっくりじっくり考えながら読みすすめたい本でした。登山中に聖美は翔平を助けるために、自らロープを切った。あの時自分にはもっと何かができたのではないかとふりかえる翔平。残された翔平の過した4年、それを乗り越えるためはじめたこと・・・ 卵の緒 瀬尾まいこ 瀬尾まいこさんの本を何冊か読んでみたけれど、これは一気に読んでしまえるくらい面白かった。表現がやさしくて、ストレートだからほんとにぐいぐい読んでしまえる。中には「卵の緒」と「7's blood」の2編が納められているが、どちらも片方しか血の繋がっていない兄姉の話。 心が温かくなる本でした。 永遠の0 百田尚樹 激動の時代を生きた人達の気持ちが伝わってくるお話しです。舞台は太平洋戦争、零戦パイロットの話です。人生の目標を失いかけてぶらぶらしていた主人公、佐伯健太郎が特攻で戦死した祖父のことを調べ始めます。祖父の元戦友たちの昔話を聞くうちに、祖父の生きた時代、人を愛する気持ちがしみじみと伝わって、戦争がなんだったのか、人を愛するということはと深く考えるようになります。この時代ではめずらしく、「生きて家族のもとへ帰りたい」願うことこそ大切なこと。 最後が、一つに繋がったところが不思議で、哀しくて。 さらば、夏の光よ 遠藤周作 ひとりの人しか愛せなかった京子。背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂、さすがに時代の移り変わりを感じさせられました。でも基本的な気持ちには変わりはないはず、表現がとても懐かしいというだけです。 ・・・美しい愛の物語かもしれない、でも私は生きるほうを選びたい。 |
さらば、夏の光よ
2008 / 12 / 31 ( Wed ) ☆☆☆☆
![]() タクさんから教えていただいた本です。 さすがに時代の移り変わりを感じさせられました。30年前の感覚で読むとすごく感動したんだろうと思います。でも基本的な気持ちには変わりはないはず、表現がとても懐かしいというだけです。 背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(出版社/著者からの内容紹介) あらすじを書くのが面倒なのでコピペでごめんなさい。 これだけ読むと、友人の恋人との三角関係ととらえられそうだけど、歳月が変えた3人の運命が遠藤周作らしい。 ひとりの人しか愛せなかった京子の気持ちはよくわかる。現代なら意に沿わない結婚はありえないから京子も生きやすかったのだと思う。当時の世間体や親子のあり方を考えると野呂と結婚した京子はし方がないとしても、どこかでピリオドを打てなかったのかと思ってしまう。生きていればまた幸せがくるかもしれない・・・それが考えられない時代だったんだろうな。 野呂の気持ちはどうしたらいいんだろう・・・どんなに人がよくても愛せないことは確かにあるかもしれない。でもお互いに分かり合える人にめぐり合うことができるはずだ。同じ悩みを持つもの同士かもしれない、野呂の優しさをわかってくれる人かもしれない・・・ この二人はもっと話し合いが必要だったのだろうな、こうなる前に。 と かなりドライ・・・美しい愛の物語かもしれない、でも私は生きるほうを選びたい。 |
卵の緒 瀬尾まいこ
2008 / 11 / 01 ( Sat ) ☆☆☆☆☆
![]() 第7回坊っちゃん文学大賞受賞作 瀬尾まいこさんの本を何冊か読んでみたけれど、これは一気に読んでしまえるくらい面白かった。表現がやさしくて、ストレートだからほんとにぐいぐい読んでしまえる。中には「卵の緒」と「7's blood」の2編が納められているが、どちらも片方しか血の繋がっていない兄姉の話。視点は子どもの側から家族の様子が語られている。 「卵の緒」・・・捨て子だと思っている小学校4年生の育生、妙ちきりんな母親、そのとぼけたボーイフレンド、不登校の同級生、血の繋がらない親子を軸に、「家族」を軽やかなタッチで描く。(「MARC」データベースより) 母親が育生を引き取ったいきさつもさることながら、この母親の軽快さは好きだ。こういう風に人生を紡いで行けたらステキだな、ボーイフレンドのことを育生に包み隠さず話す様子、へその緒の代わりに見せた「卵の殻」、不登校の友達のことどれをとっても桁外れ、面白い。 「7's blood」・・・異母姉弟の七子と七生が一緒に暮らし始めたわけ、暮らし始めてつながっていく二人の気持ち、そして別れ。これもまた心が温かくなるお話でした。 |
悪人 吉田修一
2008 / 10 / 26 ( Sun ) ☆☆☆☆☆
![]() 予約して、待って待って手にした本なのに、すごく忙しくて貸し出し期間内に読みきることができませんでした。泣く泣く返却。次ぎまわってくるのはいつだろう?とりあえず忘れないために、半分までの感想を書きとめておくことにします。☆の数は増えるはず・・・ 吉田さんの書き方は淡々としてしていて、のめり込んで読む感じじゃないんだけど、人の心を思い巡らしながら読むも好き。前半ですでに犯人が分かるんだけど、犯人探しでなくてどうしてこんなことになったんだろうとその人の生い立ちや、環境などを読んでいくのが子守唄のように心地よくて、山登りで疲れた私は何度眠りに落ちたでしょう・・・。前半はその山登りのルートが面白くて読みすすめたようなもの、きっとこれから・・・というところで時間切れになってしまいました。挫折したんじゃなくて、たぶんこの本まだあと3ヶ月は届かないから、その頃は山登りも一段落してると思うから、そのときの楽しみにしよう・・・ 10月26日 本が届きいっきに読み終わりました。前半に比べて後半はやめられないくらい面白いです。面白いという表現は当てはまらないのだけれど・・・ 祐一を優しいとみるのか、悪人=変質者とみるのかその辺が読む人にとってはこの本の評価が変わってくると思うけど、たいがいは祐一を好意的にとらえるのではないかとおもいます。 出会い系サイトで知り合った男女の話。表面的にみれば祐一は悪人だけれど、誰が悪人なのか、誰でもその要素は持っているようだ。殺された佳乃にしてもその行動や言葉は悪意に満ちたものもあり、容疑者の一人としてあげられた増尾にいたっては現代的で短絡的、「おまえに大切なものはないのか」と佳乃の父に問われたように、薄っぺらい人生を送っている。 被害者の女性の両親もよく描かれている。祐一を育てた祖母も好きだ。そして最後の最後で、自分の利益を捨てて光代を守った犯人、 祐一の優しさが何より心に残る。 |
還るべき場所 笹本 稜平
2008 / 10 / 16 ( Thu ) ☆☆☆☆☆
![]() とっくに読み終わっているのだけど、感想を書く暇を作ることができず、今になってしまいました。でもおぼえています。とってもいい本でした。くままさんありがとう! 登山中に聖美は翔平を助けるために、自らロープを切った。あの時自分にはもっと何かができたのではないかとふりかえる翔平。残された翔平の4年間はどんなものだったのだろう・・・そして、悲しみを乗り越えるためにやり始めた、登山ツアーのガイド。ここから始まる山へ登るということ、人と人とのつながり、 翔平と聖美の過去との合致、そして職業としても登山への考え方など、スケールの大きいヒマラヤの山々を舞台に繰り広げられる。 山へ登るということは、よく人生にたとえられるけれど、ゆっくりじっくり考えながら読みすすめたい本でした。登山の好きな人だけでなく、私のような単なる山歩き好きにも十分楽しめました。 これはオススメです。 |





