猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示する自転車いっぱい花かごにして

渡辺一枝

☆☆☆☆
花かご

一枝さんは椎名誠さんの奥さんです。お花の好きな一枝さんのエッセイと旦那さまの花の写真を添えて。
ブログ友達のyuukoさんに教えて頂いた本です。
たぶん、お花のことに興味を持つ前だとこんなに心に残ったかしら…と思います。ということは花好きさんには共感する部分が多くて心温まる一冊になることと思います。花好きさんにお勧めの本です。

一枝さんはちょっと勝気で、でも繊細な心は傷つきやすくもあり、その方向は内に向いていると思います。生きるのが上手とは思えないけれど、周りの人に温かく包まれて幸せそう。そして、そんな心を四季折々の花に向けて綴っています。
私と似てる、そう思う場面が何度もありました。わかっていてもうまく気持ちを表現できない。上手に甘えることができない。もっとこうしてほしいけど遠慮してしまう。八方美人になれない。周りの人の気持ちを思うことから、私は私で頑張るから大丈夫って言ってしまうタイプ。
だから花に気持ちが向かって、四季折々の自然な暮らしを好んでしまう。限られた人にだけ心を開いている。だけど幸せそうでよかった。今回の感想はかなり偏ってると思います。
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この記事のみを表示する悪人  吉田修一

吉田修一

☆☆☆☆☆
悪人

予約して、待って待って手にした本なのに、すごく忙しくて貸し出し期間内に読みきることができませんでした。泣く泣く返却。次ぎまわってくるのはいつだろう?とりあえず忘れないために、半分までの感想を書きとめておくことにします。☆の数は増えるはず・・・

吉田さんの書き方は淡々としてしていて、のめり込んで読む感じじゃないんだけど、人の心を思い巡らしながら読むも好き。前半ですでに犯人が分かるんだけど、犯人探しでなくてどうしてこんなことになったんだろうとその人の生い立ちや、環境などを読んでいくのが子守唄のように心地よくて、山登りで疲れた私は何度眠りに落ちたでしょう・・・。前半はその山登りのルートが面白くて読みすすめたようなもの、きっとこれから・・・というところで時間切れになってしまいました。挫折したんじゃなくて、たぶんこの本まだあと3ヶ月は届かないから、その頃は山登りも一段落してると思うから、そのときの楽しみにしよう・・・

10月26日
本が届きいっきに読み終わりました。前半に比べて後半はやめられないくらい面白いです。面白いという表現は当てはまらないのだけれど・・・

祐一を優しいとみるのか、悪人=変質者とみるのかその辺が読む人にとってはこの本の評価が変わってくると思うけど、たいがいは祐一を好意的にとらえるのではないかとおもいます。

出会い系サイトで知り合った男女の話。表面的にみれば祐一は悪人だけれど、誰が悪人なのか、誰でもその要素は持っているようだ。殺された佳乃にしてもその行動や言葉は悪意に満ちたものもあり、容疑者の一人としてあげられた増尾にいたっては現代的で短絡的、「おまえに大切なものはないのか」と佳乃の父に問われたように、薄っぺらい人生を送っている。
被害者の女性の両親もよく描かれている。祐一を育てた祖母も好きだ。そして最後の最後で、自分の利益を捨てて光代を守った犯人、 祐一の優しさが何より心に残る。

この記事のみを表示するあなたと、どこかへ。  吉田修一他7名

吉田修一

145

「日産TEANAスペシャル・サイト発信、8人の短篇の名手が書き下ろした、8つの愛の情景。」と裏表紙に書いてありました。
一緒にドライブする「あなた」が弟であったり、夫、元彼女、元彼、昔の思い出、好きな本などで、こんなドライブしてみたい…と思えるような内容でした。なんだかいい話。
石田衣良の「ぼくたちは一番大事なことは誰にもいわずに、きちんと挨拶や仕事をして、何とか日々をやりくりしているのだ。それに疲れると、こうして本を読むだけの寂しい旅にでてみたりする」というところにふっと共感を覚えたりもする。
角田光代の現実に疲れて引きこもった姉とドライブする弟の話も、よかった。
林望のお互い20歳で結婚して、20になった娘の誕生日のドライブもよかった
でもどれもこれもいい話すぎるのもしゃくにさわる。
ひねくれもんです。

この記事のみを表示する最後の息子  吉田修一

吉田修一

144

長崎出身の作家なので読んでます。
芥川賞をとった「パークライフ」より好き。
学生、フリーターなど、社会に出て一人前の人間となるまえのモラトリアム(古い言い方かも、今はなんていうんだろう?)の時代を書いている、青春小説?
「最後の息子」「破片」とも平凡な日常の生活から、登場人物の心を想像できるんだけれど、どちらも一つづつ心に残っている。だけど、言葉に表現できないんです…
「閻魔ちゃん」かわいい、おかまの閻魔ちゃんがどうしても変えることのできない事実、「あなたを最後の息子にする」事に対する罪悪感?遠慮?そう言う思いが、なんのかのと言っても心のわだかまりみたいにあることが人間らしくて好き。
「岳志」ストーカーみたいでちょっと怖いけど、こんな風な愛し方ができるなんて小説だったら可。なりゆきみたいに一緒に住んでいる「ぼく」が別れを決意したのは、岳志の好きな人を守ろうという思い。家族や周りの人の言葉をどう受け止めるかが、この作品の読み方のポイントかも。
最後の「Water」これは、私としては面白かった。
中・高と水泳部をやってきて共感する部分が多くて、それに、上の2つとは違って、話がストレートでとってもわかりやすい。こういう時代を過ごしてきたかも?

この記事のみを表示するパズル  山田悠介

山田悠介

124


息子に薦められて読んだ本。
「リアル鬼ごっこ」で名前だけは知っていたけど、どうもうさんくさい装丁の本だし手が出なかったんだけど、どんな本を薦めてくれたんだろうと思って読んでみました。
結構夢中になって読んでしまいました。
小中学生にも読めるくらいやしい本です。「リアル鬼ごっこ」では「バトルロワイヤル」と比較されていたこともあって、あまりいいイメージは無かったんだけど「パズル」について言えばそういう雰囲気もなく、読書のきっかけの本としては入りやすいんじゃないかな。
「2000ピースのパズルを探せ、さもなくば、最悪の教師が死ぬ。君ならーどうする?」 『リアル鬼ごっこ』を超えた死のゲームが今、始まる!と紹介されてるけど、それほど過激でもなく、内容が無いわけでもない。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示する夏の庭  湯本香樹実

湯本香樹実

116

よかった。児童書なんだけどすごく考えさせられた作品でした。
大人のどろどろした部分もサラリとふれるだけで重くもなく。

始めは興味半分、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される一人暮らしのおじいさんを見張り始まった付き合いを描いています。「死んだ人」を見てみたいという好奇心、ちょっと怖い発想だと思いつつ、三人の少年は孤独な老人とかけがえのない夏を過すことに、その夏が面白い(という表現しか思いうかばないのです。面白いとはちょっと違うんだけどね)

木山君の家は父と母がギクシャクして、母はアルコールに逃げている。山下君は魚屋という父の仕事を認めていない母に育てられている。河辺君は母と2人暮らし、父は別の家族がある。そんな彼らが老人と過した日々、付き合いは、家族からは得らなかった貴重なものとなった。その貴重なものは私にとっても重要なカギと思えます。そう、そのカギをここの本で諭されたような気がします。

「どこかにみんなが、もっとうまくいくような仕組みがあるはず、そういう仕組みをみつけたい」河辺
「この世界には隠れているもの、見えないものががいっぱいある。そして、それはほんのちょっとしたことで姿をあらわしてくれるものもあれば、長くつらい道の果てにようやく出会うことができるものもあるにちがいない・・・」木山
でも、こんなこと小学6年生で考えるかな?。いや、苦労が足りなかったのかもしれない私の場合。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示する出口のない海  横山秀雄

横山秀雄

83

人間魚雷回天に乗ることを志願した並木浩二。野球のこと、友達のこと、恋人美奈子のこと、戦争のこと、回天で出撃するということ、その気持ちの揺れが綴られている。バスの中でぽろぽろ涙がこぼれた。(いつもバスの後ろから2列目に座って本を読む、空いているので結構笑ったり泣いたりできる)
「横山さんの書く文は無駄がなくて、読みやすい。形容詞の使い方が私好み、だけど内容がもう一つぴったりこない」と思ってたけど、この本には参ったなぁ?
ここのところ本を読んで感動しっぱなしかも・・・

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

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