猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示する四度目の氷河期  荻原浩

荻原 浩

154

荻原さんの本はついつい手にとって読んでしまう。
何となく当たりはずれもあんまり無いし。
今回は父のいないワタル、閉鎖的な田舎でちょっと風変わりな成長をしていく。その物語にぐいぐい引き込まれていく。
ある日ワタルはクロマニヨン人が父親だと思いこむ。そこから始まるサバイバルな生活、ひとりぼっちだったワタルに5年生の時、友達ができる。サチ。
そして、陸上にかける中・高時代、母親の癌。
だけど、後半ちょっと物足りなくなる。
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この記事のみを表示する噂  荻原浩

荻原 浩

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ユーモアあふれる荻原さん、笑いなしバージョンの荻原さん。
この「噂」、親父ギャクをのぞけば、「私、誰の本を読んでいるんだっけ・・・」とたびたび思いました。
「レインマンに出会ったら、女の子は足を切られちゃうんだよ、でも、ミリエルつけてると狙われないんだって」
広告をやめて、女子高校生の口コミを利用して情報操作をし「噂」をつくりだし商品を売る。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、やがて「噂」どおりの連続殺人事件が起きるんです。
ベテラン刑事と女性警部補のコンビで事件を解決していくんだけど・・・
これより先を書くとこの手の話は面白くなくなるので、おしまい。面白かった、でも気持ち悪かった。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示するあの日にドライブ   荻原 浩

荻原 浩

106


元エリート銀行員だった牧村伸郎は、上司へのたった一言でキャリアを閉ざされ、自ら退社する。プライドなどもあり公認会計士を目指していたがうまくいかず、タクシー運転手となるが、これもなかなかうまくいかない。仕事に疲れて帰ってくる、気づけば妻や娘や息子と会話が成立しなくなっていた。
伸郎はもう一度人生をやり直せたら・・・と夢想する日々の中で、元彼女のこと、入社したかった会社など訪ねてみる。「もう一度やり直せたら・…」という妄想はふくらむばかりで、荻原さんらしい笑いさえさそってしまう。でも、私も時々思うよ、「あ?あの頃に戻りたい」「あのときこうしていたらって」って。
前半は情けない男のつぶやきみたいな感じで、
後半はすっかり荻原さんのペースでした。
このお話は、たぶん私たちの年齢(中高年)にしか受けないかもしれないなぁ
なんだか、共感する部分が多くて、自分のことのようで…
「あの日にドライブ」してみるのも案外いい解決法なのかもしれない。

曲がるべき道を、何度も曲がり損ねても、迷っても、遠回りしても、今の私の状況を大切にしよう。
その曲がり角をまがったら、何があるのかそう考えて前に進むことにしよう。そう思いました。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示する明日の記憶  荻原浩

荻原 浩

85

今まで読んだ荻原さんの作品とちがい、若年性アルツハイマーをテーマとして淡々と語りかけてくる。
「誰だっけ、ほら、あの人」ではじまる、主人公佐伯は50歳になったばかり。「「鍵かけたっけ?」「あれ、何処に置いたっけ・・・」こんなことは日常茶飯事の私にも重なり、憶力の低下はここ数年前から自覚している。でも、ま、年のせいとは思ってみても、ボケとつながるとは思っていない。だけど「若年性アルツハイマーです」なんて宣告を受けたらどうだろう?
病気の進行を少しでも遅らせるために、メモをとったり、日記をつけたり忘れないように努力してもうまく行かなかったら、病気を利用されて、だまされたりはめられたりしたら、人に対しても自分に対しても悲しい。ましてこれから迷惑をかけるであろう家族のことを考えると、どうしたらよいのか考えさせられた。
もし、菅原老人のようなボケ方だったら、まだ救われえる。
もし、何もかも忘れても陶芸に生きられたら。
もし、何もかも忘れても家族に迷惑をかけないような可愛いボケ方だったら。生きていることを疎まれさえしなければと思うけれど、現実はそう上手くいかないことのほうが多い。
手遅れになる前に、まだ自分のことが何とかできるうちに、家族に迷惑をかけないようにしたいという気持ちはよくわかる。
さて、どうしたものかと身につまされる話だった。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示するオロロ畑でつかまえて  荻原浩

荻原 浩

73

「自分ちの庭で見つからねものは、どこいったって見つからね」この本での収穫。
牛穴村、日本最後の秘境、人口300人。かんぴょう、オロロ豆、ヘラチョンベ、フタマタカズラ、ゴンベ鳥、冬虫夏草のクモタケそれぞれに面白い話がついている。村おこしを願う青年団と広告会社の仕掛けた「ウッシー」をめぐって話が展開。軽くて笑える本。今の私にはぴったり。毎日しんどい生活してます。

この記事のみを表示する 母恋旅烏  荻原浩

荻原 浩

72

仕事が忙しくて読書の時間がとれません(T_T)
荻原さんの作品がフィットするのは、きっと同じ年代だからかも。話し方、考え方に同世代の感覚がある。「母恋旅烏」は始のほうは少しコミカルすぎるかな、と思ったのですが途中からその話術に染まってしまった。誘惑や僕たちと同じく後半は一気に読んでしまいたくなります。寛二君も可愛いけど、今回は母親に共感・・・?荻原さんは清太郎を通して「男ってこんなものだ」といいたいんだろうけど、主人公として読んでる分は面白いし理解できるけどね。これ以上書くとヤバイので終わり。

この記事のみを表示する 僕たちの戦争  荻原浩

荻原 浩

71

もし、2005年のマイベストを作るなら、これはトップに来る位面白かった。
時代を超えて、健太と吾一は入れ代わる。健太は戦争真っ只中に、吾一は現代に。
 現代の若者の代表のような健太にとって、軍隊は理解しがたいものだっただろう。その中での出会った人たちが未来へと繋がっている。そして、ミナミに会いたい、守っていきたいという気持ちから、駆逐艦に突っ込んで行く。健太にとっては「ミナミのいる現代にどうにかして帰りたい」そのための行動だったんだけど、たくましくなっている。
 一方吾一は、自分が命をかけて守ろうとした日本に、この現代に疑問をもちながらも、受け入れていく。ミナミに出会って。そして、昭和20年に死ぬことが分かっていても、そこに入れ代わった健太がいることが分かるから、なんとか「もどろう」とする。
戦争という重い歴史を、現代を生きる私たちにも共感できる書きかたで描いている。この作品が伝えようとしている何かを、受け止めたい。
 ホントに面白かった。前半は笑えるところもあり、後半は読むのをやめられなくなる。
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