
再読ですが、あらすじだけ覚えていて、ほとんど忘れてました。だから、20年前に感じた感想と今の感想は多分全然ちがう。
周りにキリシタンの人たちは多いのだけど、そんなこと意識して付き合ったことはなく、ここで遠藤周作の宗教観を読んで、今の日本人に欠けているのは、こんな気持ちなのではないかしら・・・と思った。
信仰のために流刑になった清吉に寄せる、ひたむきな気持ちが悲しくなる。
マリア様は本藤のように強い人より、伊藤のように人間的に弱い者に慈悲をかけてくれると言うプチジャン神父。伊藤のしたことは許せないけど、もしハライソという世界があるならキクはそこで幸せになっていると、現世で報われなくても来世で幸せになれるというのだろうか。私にはキクが不憫でならない。
長崎が舞台なので、もう少し深く読んでみようと思う。