猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示するさらば、夏の光よ

遠藤周作

☆☆☆☆
さらば夏の光よ

タクさんから教えていただいた本です。
さすがに時代の移り変わりを感じさせられました。30年前の感覚で読むとすごく感動したんだろうと思います。でも基本的な気持ちには変わりはないはず、表現がとても懐かしいというだけです。

背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(出版社/著者からの内容紹介)

あらすじを書くのが面倒なのでコピペでごめんなさい。
これだけ読むと、友人の恋人との三角関係ととらえられそうだけど、歳月が変えた3人の運命が遠藤周作らしい。
ひとりの人しか愛せなかった京子の気持ちはよくわかる。現代なら意に沿わない結婚はありえないから京子も生きやすかったのだと思う。当時の世間体や親子のあり方を考えると野呂と結婚した京子はし方がないとしても、どこかでピリオドを打てなかったのかと思ってしまう。生きていればまた幸せがくるかもしれない・・・それが考えられない時代だったんだろうな。
野呂の気持ちはどうしたらいいんだろう・・・どんなに人がよくても愛せないことは確かにあるかもしれない。でもお互いに分かり合える人にめぐり合うことができるはずだ。同じ悩みを持つもの同士かもしれない、野呂の優しさをわかってくれる人かもしれない・・・
この二人はもっと話し合いが必要だったのだろうな、こうなる前に。
と かなりドライ・・・美しい愛の物語かもしれない、でも私は生きるほうを選びたい。
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この記事のみを表示する女の一生 二部サチ子の場合  遠藤周作

遠藤周作

80

「愛がここにないのならば、愛をつくらねば」コルベ神父の言葉。
アウシュビッツで迫害され殺されていく中で、皆が生き残るため必死だった。「神はいるのか」「ならばなぜ救ってはくれないのか」愛のかけた世界、愛のかわりに憎しみと仕返しを願う世界、そんな中でもこの言葉が生きてきた。
この本を読んでの大きな収穫。
一方、修平はキリストの「人を殺すなかれ」という教えと、自分が殺さなければならない相手の人生や家族のことを考えると、その矛盾に苦しみ、苦しみぬいて決断をする。それを見守るサチ子の愛もまた悲しい運命をたどる。
一部キクの場合のミツの孫にあたるサチ子の物語です。時代は第2次世界大戦。
この本も20年ぶりに読みますが、ほとんど忘れていました。20年前は多分サチ子の子ども春江のような考えだったのかもしれない。

テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学

この記事のみを表示する女の一生  遠藤周作

遠藤周作

78

再読ですが、あらすじだけ覚えていて、ほとんど忘れてました。だから、20年前に感じた感想と今の感想は多分全然ちがう。
周りにキリシタンの人たちは多いのだけど、そんなこと意識して付き合ったことはなく、ここで遠藤周作の宗教観を読んで、今の日本人に欠けているのは、こんな気持ちなのではないかしら・・・と思った。
信仰のために流刑になった清吉に寄せる、ひたむきな気持ちが悲しくなる。
マリア様は本藤のように強い人より、伊藤のように人間的に弱い者に慈悲をかけてくれると言うプチジャン神父。伊藤のしたことは許せないけど、もしハライソという世界があるならキクはそこで幸せになっていると、現世で報われなくても来世で幸せになれるというのだろうか。私にはキクが不憫でならない。
長崎が舞台なので、もう少し深く読んでみようと思う。

テーマ:読書感想文
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