女の一生 二部サチ子の場合  遠藤周作
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「愛がここにないのならば、愛をつくらねば」コルベ神父の言葉。
アウシュビッツで迫害され殺されていく中で、皆が生き残るため必死だった。「神はいるのか」「ならばなぜ救ってはくれないのか」愛のかけた世界、愛のかわりに憎しみと仕返しを願う世界、そんな中でもこの言葉が生きてきた。
この本を読んでの大きな収穫。
一方、修平はキリストの「人を殺すなかれ」という教えと、自分が殺さなければならない相手の人生や家族のことを考えると、その矛盾に苦しみ、苦しみぬいて決断をする。それを見守るサチ子の愛もまた悲しい運命をたどる。
一部キクの場合のミツの孫にあたるサチ子の物語です。時代は第2次世界大戦。
この本も20年ぶりに読みますが、ほとんど忘れていました。20年前は多分サチ子の子ども春江のような考えだったのかもしれない。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

【 2005/08/01 01:27 】

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女の一生  遠藤周作
78

再読ですが、あらすじだけ覚えていて、ほとんど忘れてました。だから、20年前に感じた感想と今の感想は多分全然ちがう。
周りにキリシタンの人たちは多いのだけど、そんなこと意識して付き合ったことはなく、ここで遠藤周作の宗教観を読んで、今の日本人に欠けているのは、こんな気持ちなのではないかしら・・・と思った。
信仰のために流刑になった清吉に寄せる、ひたむきな気持ちが悲しくなる。
マリア様は本藤のように強い人より、伊藤のように人間的に弱い者に慈悲をかけてくれると言うプチジャン神父。伊藤のしたことは許せないけど、もしハライソという世界があるならキクはそこで幸せになっていると、現世で報われなくても来世で幸せになれるというのだろうか。私にはキクが不憫でならない。
長崎が舞台なので、もう少し深く読んでみようと思う。

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【 2005/07/28 01:24 】

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