
よかった。児童書なんだけどすごく考えさせられた作品でした。
大人のどろどろした部分もサラリとふれるだけで重くもなく。
始めは興味半分、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される一人暮らしのおじいさんを見張り始まった付き合いを描いています。「死んだ人」を見てみたいという好奇心、ちょっと怖い発想だと思いつつ、三人の少年は孤独な老人とかけがえのない夏を過すことに、その夏が面白い(という表現しか思いうかばないのです。面白いとはちょっと違うんだけどね)
木山君の家は父と母がギクシャクして、母はアルコールに逃げている。山下君は魚屋という父の仕事を認めていない母に育てられている。河辺君は母と2人暮らし、父は別の家族がある。そんな彼らが老人と過した日々、付き合いは、家族からは得らなかった貴重なものとなった。その貴重なものは私にとっても重要なカギと思えます。そう、そのカギをここの本で諭されたような気がします。
「どこかにみんなが、もっとうまくいくような仕組みがあるはず、そういう仕組みをみつけたい」河辺
「この世界には隠れているもの、見えないものががいっぱいある。そして、それはほんのちょっとしたことで姿をあらわしてくれるものもあれば、長くつらい道の果てにようやく出会うことができるものもあるにちがいない・・・」木山
でも、こんなこと小学6年生で考えるかな〜。いや、苦労が足りなかったのかもしれない私の場合。