猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示する卵の緒  瀬尾まいこ

瀬尾まいこ

☆☆☆☆☆
卵の緒
第7回坊っちゃん文学大賞受賞作
瀬尾まいこさんの本を何冊か読んでみたけれど、これは一気に読んでしまえるくらい面白かった。表現がやさしくて、ストレートだからほんとにぐいぐい読んでしまえる。中には「卵の緒」と「7's blood」の2編が納められているが、どちらも片方しか血の繋がっていない兄姉の話。視点は子どもの側から家族の様子が語られている。

「卵の緒」・・・捨て子だと思っている小学校4年生の育生、妙ちきりんな母親、そのとぼけたボーイフレンド、不登校の同級生、血の繋がらない親子を軸に、「家族」を軽やかなタッチで描く。(「MARC」データベースより)
母親が育生を引き取ったいきさつもさることながら、この母親の軽快さは好きだ。こういう風に人生を紡いで行けたらステキだな、ボーイフレンドのことを育生に包み隠さず話す様子、へその緒の代わりに見せた「卵の殻」、不登校の友達のことどれをとっても桁外れ、面白い。

「7's blood」・・・異母姉弟の七子と七生が一緒に暮らし始めたわけ、暮らし始めてつながっていく二人の気持ち、そして別れ。これもまた心が温かくなるお話でした。
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この記事のみを表示する優しい音楽  瀬尾まいこ

瀬尾まいこ

☆☆☆☆
優しい音楽
優しい音楽 タイムラグ がらくた効果の3編が入ってます。
どのお話も読みやすいし、一気に読めてしまうんだけど今回はちょっと変った角度からせめてました。
で、いちばんまともな感覚で読めるのが「がらくた効果」
まともな感覚って?何かというと、まあ、ふつうというかそんな感じ。ホームレスの佐々木さんを拾ってくるというのは、仲良くなったお友達を連れてくるのとはちょっと違うけれど、それでもはな子と俺の関係は上手くかみ合ってきた。ふつうの感覚を取り戻したのかな?
「優しい音楽」は亡くなった兄の面影を追う妹の気持ちから始まる。まあ、これもいい感じで読後は爽やか。きっかけはどうであれ、僕は幸せそうだ。
でもいちばん好きだったのは「タイムラグ」優しさというにはちょっとコワイ部分もあるけれど、好きな人と少しでも一緒にいたいと部屋中の時計を10分遅らせる気持ちは分かる。だけどこれが現実だとしたら、許せないだろうな。見た目悪魔の天使イザベラはまさに深雪さん。

この記事のみを表示する幸福な食卓  瀬尾まいこ

瀬尾まいこ

☆☆☆☆
幸福な食卓

映画で話題になってたから、読みやすいだろうと思って読み始めました。
思った通りすぐ読めてしまいます。瀬尾さんの本はまだ2つしか読んでないけど、表現がストレートで話の内容がすぐ伝わってきます。若い人むけって思う人もいるかも知れないけど、私は好きだな。遠回しな表現もないし、素直に読める。末っ子に勧めました。

家族ひとりひとりの心を、佐和子の目線でとらえたお話しです。
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。で始まるこの話、最初の1ページ目から感情移入です(∩.∩)
佐和子の少しヘンな家族と、佐和子のBFと兄のGFを中心に展開するのでなんだかかわいい恋ににっこり。やさしい気持ちになれる本かな。ところどころ面白くて笑えたりもします。
でも生きることに真剣になりすぎて自殺未遂を計ったお父さんと、それをそばにいながら気づけなかったお母さんの苦悩。自分も父親のようになるかもしれないと恐れるお兄さん。佐和子も梅雨になるとお父さんの自殺のことを思い出して体調を崩すします。そんな家族の食卓で交わされる会話を背景に少しつつ変っていく様子が、最後は切なかったけど心に残りました。

この記事のみを表示する天国はまだ遠く  瀬尾まいこ

瀬尾まいこ

☆☆☆☆
天国はまだ遠く

自殺志願の千鶴が辿り着いたのは山奥の民宿。
睡眠薬自殺を図る。でも目覚めたら気分爽快、あれこれ悩んだ気持ちがウソのよう。仕事も彼氏もみんな切り捨てて、新しい一歩を踏み出すまでの準備期間の1ヶ月足らずのお話しです。舞台は山陰地方の山奥。自然の豊かさに抱かれた生活が千鶴を元気にしてくれました。そして側で見守ってくれた民宿の田村さんも魅力的。
植物は葉を蝕まれても、茎を折られても、踏まれても、なぎ倒されても起きあがろうと健気です。明るい方へと伸びていきます。そんな自然の強さの中で、ゆっくりと次のステップを見つけ出した千鶴。なんだかいいなぁ・・・そして民宿の田村さん、私が出会ったお友達のようです。
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