猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示する トキオ 東野圭吾

東野圭吾

86

時生はグレゴリウス症候群という病気で、20歳の命を終えようとしている。
この病気は遺伝性があり、「どんな結果になっても後悔しない。生まれてくる子がどういう子どもでも心から愛するし、どんんな子が生まれてもが幸せになれるよう努力する」と反対を押し切って出産した。そして残酷な結果となった。
ここまで読んだとき、悲しい物語なんだと覚悟した。
ところが、ここから先がこの物語のいい所。時生は父拓実の23歳の頃に未来からやってくるのだ。この先は読んでのお楽しみ。ハチャメチャな拓実のそばで時生が生活する。スリルあり、笑いあり、そしてジーンと心にしみるそんな感じ。
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この記事のみを表示する明日の記憶  荻原浩

荻原 浩

85

今まで読んだ荻原さんの作品とちがい、若年性アルツハイマーをテーマとして淡々と語りかけてくる。
「誰だっけ、ほら、あの人」ではじまる、主人公佐伯は50歳になったばかり。「「鍵かけたっけ?」「あれ、何処に置いたっけ・・・」こんなことは日常茶飯事の私にも重なり、憶力の低下はここ数年前から自覚している。でも、ま、年のせいとは思ってみても、ボケとつながるとは思っていない。だけど「若年性アルツハイマーです」なんて宣告を受けたらどうだろう?
病気の進行を少しでも遅らせるために、メモをとったり、日記をつけたり忘れないように努力してもうまく行かなかったら、病気を利用されて、だまされたりはめられたりしたら、人に対しても自分に対しても悲しい。ましてこれから迷惑をかけるであろう家族のことを考えると、どうしたらよいのか考えさせられた。
もし、菅原老人のようなボケ方だったら、まだ救われえる。
もし、何もかも忘れても陶芸に生きられたら。
もし、何もかも忘れても家族に迷惑をかけないような可愛いボケ方だったら。生きていることを疎まれさえしなければと思うけれど、現実はそう上手くいかないことのほうが多い。
手遅れになる前に、まだ自分のことが何とかできるうちに、家族に迷惑をかけないようにしたいという気持ちはよくわかる。
さて、どうしたものかと身につまされる話だった。

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この記事のみを表示する6番目の小夜子  恩田陸

恩田陸

84

花子さんや学校の怪談シリーズの好きな息子(中2)が気に入りそうな内容でした。
地方の進学校を舞台として、3年ごとに受け継がれるゲーム「サヨコ」。その年の「サヨコ」は2人いた。謎の美少女転校生の津村沙世子は事故で亡くなった2 代目「サヨコ」と同姓同名。物語はそんなスタートをきる。祟りは?幽霊は?
ちょっと怖い。特に前半。学校での生活が舞台になってるから、学生でこの手の話が好きな人は面白いかも。
ただ、終わり方がもう一度読み返してみたくなるようなあいまいさが・・・
いいという人もいるでしょうが、すっきりしない人もいるかもしれない。
恩田さん初挑戦。

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この記事のみを表示する出口のない海  横山秀雄

横山秀雄

83

人間魚雷回天に乗ることを志願した並木浩二。野球のこと、友達のこと、恋人美奈子のこと、戦争のこと、回天で出撃するということ、その気持ちの揺れが綴られている。バスの中でぽろぽろ涙がこぼれた。(いつもバスの後ろから2列目に座って本を読む、空いているので結構笑ったり泣いたりできる)
「横山さんの書く文は無駄がなくて、読みやすい。形容詞の使い方が私好み、だけど内容がもう一つぴったりこない」と思ってたけど、この本には参ったなぁ?
ここのところ本を読んで感動しっぱなしかも・・・

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この記事のみを表示するパラレルワールド・ラブストリー  東野圭吾

東野圭吾

82

毎週火曜日、同じ方向へ向かう2両の電車がすれ違うとき出会う彼女に、崇史は恋をした。でも、それは打ち明けることができないまま時間がたち、親友の恋人として再び崇史の前に現れる。親友と、麻由子、崇史の三角関係。親友の恋人を手に入れるために、崇史はいったい何をしたんだろう、記憶が錯綜する中で崇史が突き止めたもの・・・
一気に読んでしまえる面白さがあった。親友智彦の残した手紙が心に残る。

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この記事のみを表示する高校生のための評論文キーワード100 中山元

未分類

81

朝日新聞の書評を見て借りた本。
評論文を読むために、独特で難解な用語を根本から理解する、辞書どおりの意味ではなく、もっと深い背景も含めて説明してある。これは、借りて読む本じゃないです。手元においてちょっと気になったとき、開いてみる本。高校生といえど内容は深くて、私には充分すぎるくらい・・・
例えば「共同体」漢字自体易しいし、最近よく目につく「コミュニティ」のこと。その歴史的背景や、使われ方、現代の「共同体」に対する解釈など、この本を読んでみてやっと使える言葉にさえ思える。そういう言葉がたくさん・・・・

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この記事のみを表示する女の一生 二部サチ子の場合  遠藤周作

遠藤周作

80

「愛がここにないのならば、愛をつくらねば」コルベ神父の言葉。
アウシュビッツで迫害され殺されていく中で、皆が生き残るため必死だった。「神はいるのか」「ならばなぜ救ってはくれないのか」愛のかけた世界、愛のかわりに憎しみと仕返しを願う世界、そんな中でもこの言葉が生きてきた。
この本を読んでの大きな収穫。
一方、修平はキリストの「人を殺すなかれ」という教えと、自分が殺さなければならない相手の人生や家族のことを考えると、その矛盾に苦しみ、苦しみぬいて決断をする。それを見守るサチ子の愛もまた悲しい運命をたどる。
一部キクの場合のミツの孫にあたるサチ子の物語です。時代は第2次世界大戦。
この本も20年ぶりに読みますが、ほとんど忘れていました。20年前は多分サチ子の子ども春江のような考えだったのかもしれない。

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