猫とワタシ

ほんの覚書

読書感想文を書くようで、ちょっと恥ずかしいんだけど ... ネタバレしないように書いてます。

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この記事のみを表示する悪人  吉田修一

吉田修一

☆☆☆☆☆
悪人

予約して、待って待って手にした本なのに、すごく忙しくて貸し出し期間内に読みきることができませんでした。泣く泣く返却。次ぎまわってくるのはいつだろう?とりあえず忘れないために、半分までの感想を書きとめておくことにします。☆の数は増えるはず・・・

吉田さんの書き方は淡々としてしていて、のめり込んで読む感じじゃないんだけど、人の心を思い巡らしながら読むも好き。前半ですでに犯人が分かるんだけど、犯人探しでなくてどうしてこんなことになったんだろうとその人の生い立ちや、環境などを読んでいくのが子守唄のように心地よくて、山登りで疲れた私は何度眠りに落ちたでしょう・・・。前半はその山登りのルートが面白くて読みすすめたようなもの、きっとこれから・・・というところで時間切れになってしまいました。挫折したんじゃなくて、たぶんこの本まだあと3ヶ月は届かないから、その頃は山登りも一段落してると思うから、そのときの楽しみにしよう・・・

10月26日
本が届きいっきに読み終わりました。前半に比べて後半はやめられないくらい面白いです。面白いという表現は当てはまらないのだけれど・・・

祐一を優しいとみるのか、悪人=変質者とみるのかその辺が読む人にとってはこの本の評価が変わってくると思うけど、たいがいは祐一を好意的にとらえるのではないかとおもいます。

出会い系サイトで知り合った男女の話。表面的にみれば祐一は悪人だけれど、誰が悪人なのか、誰でもその要素は持っているようだ。殺された佳乃にしてもその行動や言葉は悪意に満ちたものもあり、容疑者の一人としてあげられた増尾にいたっては現代的で短絡的、「おまえに大切なものはないのか」と佳乃の父に問われたように、薄っぺらい人生を送っている。
被害者の女性の両親もよく描かれている。祐一を育てた祖母も好きだ。そして最後の最後で、自分の利益を捨てて光代を守った犯人、 祐一の優しさが何より心に残る。
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この記事のみを表示する還るべき場所  笹本 稜平

笹本 稜平

☆☆☆☆☆
還るべき場所

とっくに読み終わっているのだけど、感想を書く暇を作ることができず、今になってしまいました。でもおぼえています。とってもいい本でした。くままさんありがとう!

登山中に聖美は翔平を助けるために、自らロープを切った。あの時自分にはもっと何かができたのではないかとふりかえる翔平。残された翔平の4年間はどんなものだったのだろう・・・そして、悲しみを乗り越えるためにやり始めた、登山ツアーのガイド。ここから始まる山へ登るということ、人と人とのつながり、 翔平と聖美の過去との合致、そして職業としても登山への考え方など、スケールの大きいヒマラヤの山々を舞台に繰り広げられる。
山へ登るということは、よく人生にたとえられるけれど、ゆっくりじっくり考えながら読みすすめたい本でした。登山の好きな人だけでなく、私のような単なる山歩き好きにも十分楽しめました。
これはオススメです。
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